◆母の暮らしの負担を考えて、彼女の部屋から台所、玄関までをバリアフリーへ改装することになりました。大工さんが来られる前に片づけです。
母の分担は本棚の整理と壁に掛けた写真の梱包です。
母は、私たちの少年時代のアルバムを開いては眺め、つぶやき、当時の様子を説明してくれます。一冊のアルバムを箱に入れるのに30分。とても楽しそうです。
ふと気付きました。このアルバムは母にとっての外部記憶装置なのだと・・・
母の脳に蓄えられた記憶はすでに劣化してしまい、鮮やかな外部記憶が過去を遡るものなのです。
アルバムに行ったこともない家族旅行の合成写真が貼ってあれば、そのストリーを語りだすかもしれません。怖くてそんな悪戯はできませんが。
◆映画「チェ 39歳 別れの手紙」を見ている。
冒頭、キューバ議会でカストロがチェからの別離の手紙を読み上げるシーンからこの映画は静かにはじまる。私は初めてチェ・ゲバラの言葉を知りました。
『 フィデルへ
今この瞬間に、僕は多くのことを思い出している。僕はキューバ革命において、その地で僕に課せられた義務の一部を果たしたとおもう。で、君に、同志に、そして君の、いまは僕のものである国民に、別れを告げる。党指導部における地位、大臣の地位、少佐の位階、キューバ市民権を僕は公式に放棄する。
中略
いま世界のほかの国が、僕のささやかな力添えを望んでいる。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはそれができる。別れの時がきてしまったのだ。
中略
もし異国の空の下で最後の時を迎えるようなことがあれば、僕の最後の想いは、この国の人々に君に馳せるだろう。』