《市政コーナー》 ◎議会に通報先、公益通報条例施行へ=岐阜県多治見市
多治見市(11万7900人)は、「職員による公益通報に関する条例」を施行する。昨年9月に成立した市政基本条例で規定された個別条例の一つ。公益通報を行う職員の保護を図り、内部告発の有効性を高める狙いで、同時に予防効果を見込む。施行日は4月1日を予定している。 条例は、行政内部への通報のほかに、外部通報先として市政監察員を議会に置いて独立性を担保する。さらに「議会に情報を集約することで、議会の監視機能の強化も図る」(企画課)構想。監察員は弁護士2人に依頼、3年の市政監察契約を結ぶ。 通報を受けた場合、監察員は議長にその事実を報告。調査後、行政や議長に報告を行う。条例は、報告を受けた行政が再発防止策や告発といった措置を取らない場合、監察員自らが告発に踏み切ることを可能とした。加えて、違法性がないなど調査対象とならない情報を受けても、それらの情報を基に監察員が行政に対し、意見を述べることができると規定した。(了)(2007年2月8日/官庁速報)
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宮崎県における新知事誕生や、夕張市議会の破綻までの監視能力の欠如など、最近の議会への注目が増した。監視機関としての議会の能力が高まることは、執行者にとっても有り難いことと考える。執行者と監視者との馴れ合いこそ、澱みの原因だろう。
知事と議会との関係についての先日の読売新聞のインタビューでも
『議会の使い方を誤ったと思う。監視役、自分の鏡として活用する必要があったのに、敵対勢力にしてしまった。ただ、議会が良質な政策提言集団ではなかった面もある。議会も政務調査能力や県民の声を聞く機能を高めることが必要だ。』と答えた。それは、私が議会が2つの機能を持っているべきと考えているからだ。
第1は、議会は執行者が自身の顔に付いた汚れを教えてくれる存在だ。鏡なしには、顔の汚れは気付けない。つまり監視機能だ。内部は権力者への遠慮で、真実の声が挙がらないもの。
第2は、政策提案機能だ。県民の暮らしの中から、議員が自分のセンスで吸い上げた政策を提案してもらう。幾ら執行者が飛び回っても議員の普段の活動には届かない。
そこで今回の多治見市が行おうとしていることは私は賛成。そのためには情報公開。権力が全ての情報を公開する覚悟が前提だ。開示文章を黒塗りして出すなんてことは、私には卑怯な事だと思う。