夜、眠らないこどもたちを救う意思を発信する夜間高校教師のメッセージが心に突き刺ささってきた。6畳一間の母子家庭の子供の盗みの話。
「悪いのは担任の私だ。」
「子供を職員室で怒るな。子供の居るところへ行く。暴走族になった生徒へ会いたいならその集会へ行き話す。チンピラになった子供に会いたいならそのやくざの事務所へ行って話すのだ。」
「不況の中で父親は仕事場で責められる。そして父は家庭で妻を責める。妻は子供を責める。優しくならなければ、子供は誰を信じられるのだ。子供には学校と家庭の二つしかない。学校で責められ、家庭で責められる子供は麻薬へそして夜の闇へ落ちていく。」
「担任教師と親に裏切られた子供は大人を信じられなくなる。孤独な子供へ発信して来た夜回り先生へ20万通のメイルがくる。だから子供たちへ声を掛けよう。お前を守る大人が居ることを発信しよう。」
あー。こんなことが私に出来るのか。出来ないなら、彼の活動を支える努力をしよう。そして彼が必要だという「多様な教育」を作り上げよう。夜間高校、職業教育の拡充をしていこう。笑顔が得意な子、もの作りの得意な子、色々な個性を伸ばせる仕組み。そして「7・5・3」の高校70%、中学50%、小学校30%の授業の解らない子供をなくす仕組みを作ろう。中学校時代の不登校生徒の学び直しの場、日本語の出来ない外人師弟の学びの場、障害の子供の学びの場である夜間高校を大事にしよう。そしてそれぞれの個性を育てる学びを作ろう。
「子供は花の種。水を撒き、面倒を見れば必ず咲く。時期は違っても。」そのとおりだ。焦るな。子供を信じる。薬物や管理売春の罠に捕まった少年を助ける仕組みを作ろう。必ず花は咲く。
先日、性感染症が高校女子の20%以上の話を同級生の不妊症専門医から聞いたことを思いだした。彼の警鐘が私の頭を揺らす。一部かも知れない。でもこの子供の闇を12年間、歩いてきた講師は、「5年後、薬物に犯される子供はもっと増える。」と言った。やくざの稼ぎのために薬物中毒にされて管理売春をさせられる少女の話。この闇が現実にある。
もう一人の子供も死なせない。でも多くの子供が死んでいく。
「3200人の子供の自殺、それは死亡診断書上の数字だ。薬物の多量摂取での死は事故死扱いになる。現実の自殺はもっと多い。」
「死んでは駄目だ。」と何度も電話したリストカットを繰り返した少女が老人施設で働くようになった。「今日、私おばあさんの下半身を洗ってあげたら、喜んでくれた。私の洗濯板のような傷跡のある手首をおばあさんが撫でてくれた。」子供を見守る大人が増えることが講師の望みなのだと感じた。
でも講師は言う。
「行政など子供には見えない。周りの大人が優しくすることだ。」
見えなくてもいい。子供を死なせない政治を造る。
コメント (1)
日本全国で起こっている問題や事件から「群馬だけ」自由であると考えるのは、それは希望的観測であり、そうありたいところであるけれども、やはり程度の差こそあれ群馬も例外ではない。
今回山本氏が指摘したことは実に、地域にとっては重大なことだ。
青少年の「現実」はそれが大きくならないうちに対処しきちんと芽を摘み取っておくことが大事だ。
家庭、学校、地域の力がしっかりしているところはかような問題がおきても、ぼやのうちに消すことができる。
そういう意味で、まさに「地方自治」にふさわしい課題である。
こういう「小さな」ものに目を向けてこそより大きな事件を防止できることは、周知のように「ブロークンウィンドウ理論」で有名である。
つまり、大きな事件を防ごうと思ったら小さなことを徹底して防圧せよということで、これは検証された真実である。
山本氏は実にいいところに目をつけている。これも地域を本気で歩くからこそわかることであるとおもう。
投稿者: 内友 | 2006年08月21日 14:26
日時: 2006年08月21日 14:26