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行政の基本への回帰

行政の役割というのは、以前誰かが「縁の下の力持ち」だと教えてくれた。

みんなから税金をあつめて、みんなのために、それぞれの仕事があるからできないことを、みんなに代わってやるのが行政の仕事の基本だ。具体的には、住民の生命財産の保護(警察消防)とそのためになる公共事業(治山、治水、道路等の維持管理)、それから地域の宝である子供に対する最低限の教育だ。教育なくして人格の発展、つまりその人なりの『花』をひらかせることはできないから。そういう意味で、教育は人権尊重の土台である。

これらは本来的に公で責任を持つべき分野であったり、民間企業では基本的にできないことである場合もあるし、できてもそれは、市場原理になじまないものであったりする。その外側に、人的、経済的余裕があれば行政の仕事になることが、神戸市のポートピア博にはじまったイベント行政や美術館博物館その他箱物施設の建設だ(これらは 本来は民間が創意工夫すればいいことだった)。しかし、余裕がなくなれば 基本に戻るのが筋だ(経済的余裕が行政に生まれるならその分税金を安くしたほうが筋かもしれない)。本来民間にまかせたほうがいいものは民間に、不要な財産は住民福祉に役立つように売却していくのがいいだろう。そうして得られた余裕は 来るべき少子高齢化社会の備えとする。

ところで私は機会があるごとに「ニート対策」を主張している。みんなが『同じ花』を咲かせなくてもいいのだから、そのひとなりの努力をしたらいい。それなのに、中にはその人なりの花を咲かせられる可能性があるのに、その可能性を奪われていると思えるからだ。自助努力はもちろん大切だが、努力をしても報われない不器用な人や、あと少し「杖」を差し出してあげれば、自分で歩き始めることができる人には「ぐうたら」とか「能無し」とかいわずに、行政が中心となりなんとか力添えをしてあげることこそ「縁の下の力持ち」としての仕事だと思うからだ(昔は、これを地域の力、家庭の力でやってきたことだとおもう。しかし今はそういう共同体の力が戦後弱まってしまった。これは戦後教育の悪いところだろう)。

自分なりに努力してそのひとなりの「花」を咲かせてくれればその人にとっても、周囲の人にとっても、地域にとっても、ひいては群馬全体が住んでよかったと思われる県になる。私は 行政は、みんなのお金で、みんなの福祉を最大にすること、そのための「縁の下の力持ち」だと思っている。だから「葉っぱの裏側にも光をあてたい」と主張してきたし、その結果、みんながその人なりの「自分の花」をこの群馬で、そして群馬以外の世界に羽ばたいて咲かせてもらいたい。

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コメント (2)

内友:

なるほど、行政は本分は『縁の下の力持ち』です。
今回の意見はわかりやすくていい。講学上のいいかたでいえば、積極行政の展開もいいけれど、この時代の変わり目でもう一度、本来の消極行政の本分を見つめなおしてみろということです。
国の役目、ひいては行政の役目はその基本はあくまで、夜警国家観のそれ、つまり消極行政であるから、積極行政といっても、消極行政と対立するものではなく、それを基本にして、余裕と必要性相当性があれば、それにプラスして行政の役割が出てくるということ。例えてみれば、町のお巡りさんが、本来の警察任務以外でいろいろしてくれるというような役割と考えるとわかりやすい。逃げ出した動物を一緒に捕まえてくれたり。
福祉国家は、積極国家(積極行政)で大きな政府と従来同列に論じられる傾向が強かった。しかし、近年、必ずしも、従来のような積極国家像ではなくなってきた。
福祉国家ではあっても、行政のあり方は、本分を大きく『超えて』積極行政化する必然性はないということ。つまり、福祉国家ではあるけれど、小さな政府を本分とするということが見直され、それが両立するということ。
少子高齢化社会の先行きを数字で観察してみれば、必然そうせざるをえないことは誰の目にも明らかだ。
そこで、いかに早く他の自治体より先に未来を見据えて、それに備えることができるか。それによって今後自治体間での「生活格差」は、ある時突然広がる。そのとき国にはもはや余力はない。今の国の借金を考えてみるときっと誰の目にもわかる。

Anonymous:

小さくなりすぎて、市民生活を切り捨てないで下さい。

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2006年06月14日 23:19に投稿されたエントリーのページです。

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