ブラックジャックが、離島の診療所の医師を訪ねる。しかし、その医師は事故で死亡。妹の女医さんの診療所で大雨で欠航中の船の再開を待つブラックジャックと女医の悲しい恋愛の物語だ。その離島の診療所の女性医師は、講堂の落成式典で以下の挨拶をする。
『診療所の清水です。場違いみたいに立派な講堂ができて結構でした。でもこの講堂の建設費用は、国からのがけ崩れの補修費を流用したのでです。でも肝心のガケはそのままです。おかしいのではないでしょうか?一年目、私の兄は今日のような大雨の日にあそこのガケ崩れの下敷きで死にました。こんな立派な講堂を造るくらいなら何故、あのガケをコンクリートで工事して貰えなかったんでしょうか?あのガケはいつ何時くずれるか。通学の子供達がいつも通っているのです。こんな危ないことがあるでしょうか。村の皆さん。役場の皆さん、こんな講堂より、あのガケの補強をお願いします。』
講堂も通学路のガケの補修も、子供達の為に在る。子供を育てる環境を作るには、どちらも必要だ。その物語は、大雨に耐えられなくなって崩れたガケで巻き込まれた生徒を助ける為に、土砂に飲まれたその女性医師の死をブラックジャックが看取る場面でおわる。
私はこの村の政治は殺人を行ったと感じるが・・・。